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プレスリリース
J-クレジット制度において「肉用牛へのバイパスアミノ酸の給餌」が新たな方法論として追加されました!
農林水産省
農林水産省では、みどりの食料システム戦略を推進し、畜産分野を含めた農林水産業の温室効果ガス削減に取り組んでいます。
令和5年10月20日に開催された第32回J-クレジット制度運営委員会において、「肉用牛へのバイパスアミノ酸の給餌」の方法論が承認され、所定の手続きを経て、本日から新たにJ-クレジット制度の対象となりました。
これにより、J-クレジット制度における農業分野の方法論が6つに拡大します。
1.「肉用牛へのバイパスアミノ酸の給餌」について
本日、J-クレジット制度において農業分野で新たに対象となった方法論(※1)は、肉用牛に、バイパスアミノ酸(※2)を加えた飼料を給餌することで成育を促進し、従前より肥育期間が短縮されること等により、枝肉重量当たりの温室効果ガスの排出量を削減する手法です。今後、この方法論に基づく削減計画を登録し、実際の削減活動を実施したうえで所定の審査を受けると、削減量分の「クレジット」の認証を受けることができます。
(※1)方法論:
クレジット認証の対象となる取組について、温室効果ガスの排出削減・吸収に資する技術ごとに、適用条件や排出削減・吸収量を算定する方法、モニタリング方法等を定めたもの。
農業分野の方法論は、「牛・豚・ブロイラーへのアミノ酸バランス改善飼料の給餌」、「家畜排せつ物管理方法の変更」、「茶園土壌への硝化抑制剤入り化学肥料又は石灰窒素を含む複合肥料の施肥」、「バイオ炭の農地施用」、「水稲栽培における中干し期間の延長」の5つがある。
(※2)バイパスアミノ酸:
不足しやすいアミノ酸を、牛の胃で分解されることなく小腸まで届くように加工したもの。バイパスアミノ酸を飼料に加えることにより、肉用牛が効率的にアミノ酸を利用することで、成育が促進される。
2.J-クレジット制度の活用について
J-クレジット制度は、温室効果ガスの削減・吸収量を「クレジット」として国が認証し、取引を可能とするものです。農林漁業者等による削減・吸収量が「見える化」されるとともに、農林漁業者等が、温室効果ガスの削減・吸収の取組により生じるクレジットから販売収入を得ることができるため、農林水産分野での活用が期待されます。
参考資料
「肉用牛へのバイパスアミノ酸の給餌」説明資料【第32回運営委員会資料(抜粋)】(PDF : 321KB)
お問合せ先
大臣官房みどりの食料システム戦略グループ地球環境対策室
担当者:大津山、高津
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