(令和2年11月20日(金)  9:40 ~ 9:50 ぶら下がり)

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。今日は私から2件ご報告があります。国内の新規感染者が増えています。連日最多を更新しているということでありまして、昨日11月19日ですが、過去最多2,383人ということであります。一週間の移動平均を見ると2倍を超えてきていると、二週間で2倍です。こういう状況です。
 このまま放置すれば、更なる感染拡大に至ると、昨日のアドバイザリーボードでかなり危機感を持って専門家の皆さま方からもいろいろなご意見をいただきました。クラスター等をしっかりとどう抑えていくか。高齢者の方々がおられる医療機関、介護施設に対して、しっかりと検査を徹底していただくべく、改めて事務連絡を発出したところです。
 それから、人の移動に伴う感染拡大ということで、以前から感染拡大、リスクのある5つの場面というお話を専門家からいただいておりますが、飲食の場、特に会食でありますとか宴会でありますとか、そういうところで、総理も仰っておられますが、マスクの使用等しっかりしていただきながら、しゃべるときにはマスクをしていただくということ、またフェイスシールド等、マウスシールドの場合はちょっと距離を開けていただいて、互い違いに座っていただくなんてことをしていただいた方がより安全だと思いますが、そういうようなことをしていただきたいと思います。
 クラスター対策や基本的な今言ったような感染予防、そういうものだけでは抑えられなくなってくるというようなことが、これから感染拡大が続くとそういう可能性も十分あるということを昨日もいろいろとご指摘いただいています。そういう意味で、我々政府も対応を進めてまいりますが、国民の皆さま方にもどうかご協力をよろしくお願いいたします。

 それからもう1つ、厚生労働大臣としてイクボス宣言をさせていただきました。ご承知のとおり、イクボスというのは部下、同僚等の育児、介護等の配慮、これに対して理解のある上司でございまして、しっかりと男性の育児参加等、やっぱり上司に理解がなければなかなか部下の皆さま方はそういう育児休暇を取りづらいので、そういうことをしっかりやっていくということで、厚生労働省としてはイクメンプロジェクトにおいて、イクボスアワードというものを平成26年度から実施しております。
 本日もイクボスアワード2020の表彰をする予定でございますので、是非ともまた国民の皆さま方にPRしていただけたらありがたいと思います。私からは以上です。

質疑

記者:
先ほど冒頭でもございましたが、大臣常々飲食時のマスクの重要性を訴えております。改めてその意義と使用する際の注意点がありましたらお願いします。
大臣:
食事するときに口に入れるときにはしゃべれませんから、口にいれるときには飛沫は飛びませんが、入れた後噛みながらしゃべり出すわけですね。場合によっては口に物が入っていてもしゃべる場合もあると思います。そういうときに飛沫が飛びます。お酒が入ってきたり、仲間が多いとやっぱり嬉しいですから、楽しいですから、それでより声が大きくなって飛沫が飛ぶと。それが長時間、1次会、2次会となれば、時間が長くなればなるほどリスクは高まっていくということなので、そういう場合しっかりマスクを、しゃべるときにはマスクをしていただく。
 それからもう1つは、これを推奨するわけではありませんが、こういうフェイスシールドがあります。これ例えば口に物を入れたときに、食べるときにはこうやってあげて、こうやって下げてまたしゃべるということなので、他にもいろいろなものがありますが、もっと機能、デザインがいいものが出てくれば若い方々もこういうものを使って食事いただけるということになると思います。
 気をつけていただかなければいけないのは、マスクよりちょっと距離を空けていただいて互い違いに座るだとか、いろいろ気を遣っていただいた方が良いと思いますが、それが無いとそのまま飛沫が飛びます。こういうものも使っていただくなど、いろいろなことを対応いただければありがたいと思います。
 これに関しても、富岳で飛沫がどういう飛び方をするのかもしっかりと検証していて、またそれをお知らせさせていただきたいと思います。
記者:
日本医師会の中川会長がこの3連休は我慢の3連休と表現されていましたが、今週末の3連休で国民に対して外出を控えるようなことを勧めるお考えはありますか。
大臣:
基本はとにかく、外出をしていただいても、先ほど言ったように、マスク、しゃべるときにはマスク等をしっかり、要するに感染防止のための対策を取っていただいて、街に出ていただく。別にしゃべらなければ飛沫は飛びませんから、街に出て友達と会ったり家族で行ったりという場合に、人の多いところでいろいろな方がしゃべっておられる場合に、マスクをせずにその場にいるとこちらから出る分もありますし、向こうから受ける分もありますので、そういう意味では街に出て、そしてそういう感染リスクのある場所に行く場合には、しっかり感染防止の対策を取っていただくということが重要だと思います。
 人の活動が増えて、そういうリスクの高い場で人が集う、そういう機会が増えれば確実に感染拡大します。人が出ていても、リスクの高いところに行かなければ、もしくはそういう場面でしっかりと防護していただければリスクは一定程度低減できますから、やっぱりそれぞれそういう対応をしていただかないといけません。
 まさにこれは尾身先生やいろいろな専門家の先生方が言っておられますが、あまりにも感染拡大してきますと、今度は行動制限というようなことをお願いしていかなければならない事態になりますから、そうならないうちに何とか感染拡大を止めていかなければならないということです。
 我々政府も、いろいろなPRも含めてやってまいりますし、医療の現場がかなり逼迫してきているという話が昨日のアドバイザリーボードでもありました。医療はまさに大変な状況になって、助かる命が助からないということになれば、これは国民の皆さまにとって不幸な事態になるわけですので、我々はそうならないように病床の確保、それからマンパワーの増強等、いろいろな形でお手伝いをしてまいりますが、それには限界がありますから何とかこの週末、先ほど申し上げました感染拡大をする場面というものをどう防いでいくか、そういう場面に遭遇してもどうやってマスク等でリスクを低減していただくか、こういうことを是非ともご協力をお願いしたいと思います。
記者:
昨日のアドバイザリーボードで、北海道については強い対策が必要であると考えられると、東京、大阪、愛知については強い対策が必要に近づきつつあるということで、行動制限とか接触削減ということを求めている提言が出ましたが、そのことについて、大臣としてどのようにお考えですか。
大臣:
北海道はもう既に、北海道というか札幌の一部のエリアですが、飲食店に関して、10時以降はお店をお閉めいただくという要請がかかっています。ですから、札幌はそういうことが始まり出ました。
 ですから、東京等も今申し上げたとおり、感染がこれから更に拡大していくと、そのような事態も想定せざるを得ない状況になりますから、だからこそ是非とも国民の皆さま方にもご協力をお願いしたいということを申し上げているわけです。

(了)