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令和5年11月14日(火曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ、その他

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第42回ユネスコ総会への出席、JAXA宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在決定、学校のネットワーク環境の不具合の解消、理化学研究所の超小型X線天文衛星NinjaSat打上げ成功、ライドシェアに関する超党派議員勉強会、メジャーリーグ大谷翔平選手の国内全小学校へのグローブ寄贈

盛山正仁文部科学大臣記者会見映像版

令和5年11月14日(火曜日)に行われた、盛山正仁文部科学大臣の記者会見の映像です。

令和5年11月14日盛山正仁文部科学大臣記者会見

令和5年11月14日盛山正仁文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

盛山正仁文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 今日は私から2件ございます。
 まず最初の件は、11月10日金曜日から、と言ってもほとんど11日になる日付変更線が変わる時間からですが、昨日の朝にかけましてフランスへ出張しました。昨日の朝にかけてというのも、9時前には成田についていたという、俗に言う1泊4日というやつです。11日土曜日に第42回のユネスコ総会に出席して一般政策演説を行いました。演説では、世界が歴史的な転換点にある今こそ、「平和への貢献」というユネスコの目的に立ちかえるよう呼びかけるとともに、我が国による教育・科学・文化の分野における積極的な貢献の意志を表明してまいりました。また、アズレー・ユネスコ事務局長との会談では、日本とユネスコの更なる連携・協力の強化について率直な意見交換を行いました。今回の出張を通じて得られた知見と友好関係を生かし、今後、ユネスコの各分野における議論をけん引していくとともに、国際貢献の強化に取り組んでまいりたいと考えます。
 もう1点であります。2件目ですが、JAXAの大西卓哉宇宙飛行士が、ISSに長期滞在することが決まりましたので報告いたします。大西宇宙飛行士は、2016年に続いて2回目のISS滞在となります。時期は2025年頃を予定しております。なお、油井宇宙飛行士については、2024年頃にISSの長期滞在を予定しておりましたが、滞在時期が2025年頃に変更されましたのであわせてお知らせをいたします。明日、大西宇宙飛行士による記者会見が予定されていますので、詳細は明日の会見を見ていただきたいと思います。文部科学省としては、油井宇宙飛行士及び大西宇宙飛行士が我が国の宇宙開発の発展に貢献して、国民の皆様に夢を与える御活躍をされることを期待しております。
 以上です。

記者)
 10日に補正予算が閣議決定されましたけれども、文科省分としてはネットワークアセスメント実施促進事業、学校の通信制の環境の整備に23億円計上されております。コロナ禍でGIGAスクール構想を前倒しで加速・本格化しまして、取材等々でも非常に1人1台端末の活用というのは充実しているなと感じるところなのですけれども、一方で文科省の調査で令和4年度に自治体のネットワーク環境における未整備の状況、これが未解決の具体事例が2から3割というような調査も出ておりまして、今後、CBT化、教育のDXで環境整備が不可欠なインフラとなると思うのですけども、コロナが収束しつつある中で一定の期間が過ぎましたけども、まだなおこういうようなネットワーク環境の不備がある点について、その原因とそれについて今後どのように取り組んでいかれるのか、大臣の所感をお伺いしたいと思います。

大臣)
 御指摘のように、調査では2、3割の自治体において、動画がスムーズに再生されない、教材に接続しづらいなどの不具合が未解決の状態であるということです。このため、今年の2月以降、これらの自治体に対して、ネットワーク環境の診断、アセスメントですね、この実施を強く要請してきております。また、今御指摘があったとおり、10日に閣議決定された補正予算案においては、アセスメントへの支援について、令和6年度概算要求額の倍以上の額を計上したところでありますので、予算が成立後、2年程度でネットワークアセスメントを一気に加速させていきたいと考えております。また、並行して、このアセスメントの実施率や改善状況、通信速度や契約の実態、こういったものを把握するための調査、近日中に実施することとしておりますので、その結果を踏まえてさらに必要な対応や支援を検討してまいります。

記者
 宇宙関連で1点お伺いしたいのですが、理研の超小型X線衛星NinjaSatというものが打上げが成功いたしました。今後の小型衛星による科学観測への期待というものを大臣からお伺いできればと思います。

大臣)
 今御指摘があった通り、一昨日12日日曜日に理化学研究所の研究者が中心となって開発した超小型のX線天文衛星、俗に言うNinjaSat、これが打上げに成功したと承知しております。低コストかつ短期間で開発ができる超小型衛星での天文観測によって、挑戦的で先鋭的な観測が可能になると伺っているところです。当省としては、今後このような超小型衛星による観測が活発になり、より大きな天文衛星とあいまって、宇宙の起源や進化など、より多くの謎を解明する新たな知見が得られることを期待しているところです。

記者)
 今日、超党派の議員によるライドシェアの勉強会が発足するという報道があるのですけれども、大臣はライドシェアについては以前も安易なライドシェアは認めるわけにはいかないという趣旨の発言をされていますが、今日はこの勉強会には出席されるのかということと、今後この問題についてどういうふうに取り組んでいかれるかということをお聞かせください。

大臣)
 まず、御指摘の勉強会について出席の予定はありません。それから、一議員としての行動、文科大臣としてではなく、はここでお話しするような問題ではないのではないかなとは思います。もちろん一議員としてはフォローはしていきますけどね。

記者)
 冒頭で発表がありましたJAXAの大西卓哉さんがISSに長期滞在するという件なのですけれども、大西さんが宇宙に行かれてどのような活躍を期待されるのか、大臣のコメントをお願いできますでしょうか。

大臣)
 詳しい内容についてはですね、明日ですかね、記者会見がありますのでそちらを見ていただきたいと思います。我々としては、もともと決まっている油井さん、そして今度の大西さんの2人が同じ時期ではないと聞いておりますけれども、これから2025年ですとか、同じ年かその後かは分かりませんですけれども、宇宙へ飛び立たれてまた次の新しいいろんな知見を獲得してきてくださるといいなと、そんなふうに心から願っているところです。

記者)
 大リーグエンゼルスの大谷翔平選手が全国の小学校合わせて6万個野球のグローブを寄贈するということを明らかにしました。これについて大臣の御感想、何かあればお聞かせください。それと、このグローブをどのように使ってもらいたいか、何か御意見があればお聞きかせください。

大臣)
 まず、あれだけ活躍されている大谷選手が日本の子供たちにそうやってグローブを寄贈していただけるということは本当にありがたいことだなと思います。お子さん方はきっと喜ばれるだろうと思います。憧れの選手ですよね。しかも日本だけではなくて世界の大谷翔平ですよね。アメリカ人でも憧れるような、そういうスーパースターからそれぞれの全ての学校にグローブが三つずつ届けられるというのは、それだけで素晴らしいことだと思います。大谷選手の言葉にもありますけれども、「子供たちが野球というスポーツに触れ、興味を持つきっかけになってほしい」という言葉でございますけれども、お子さん方はきっと野球というものにこれまで以上に関心を持つことになるでしょうし、そしてまた大谷選手のように自分もなりたいという夢を持ってね、今後の野球だけではないと思いますけれども、スポーツやいろんなことに取り組んでくれることにきっとつながるのではないかなと、自分もこうなりたいというふうに思ってもらえるのではないかなと思います。
 それで2点目の御質問については、そのような大谷選手のお気持ちを踏まえた上で、各学校で御判断いただいて活用してもらえるといいのではないかなと思っております。

(了)

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